
そんな悩みを解決します
この記事ではサッカーの基本であるリフティングのコツや練習方法を紹介します
これを読めばリフティングの上達に必要なことが分かるので、お子さんにアドバイスするときの参考にしてみてくださいね
この記事を書いた人

リフティングはサッカーの基本と言われていて、日本代表の小林悠選手もインタビューでこのように答えていますよ
小学校のころはリフティングばかりやっていた記憶があります。
(中略)
自分は小学校の時に1000回くらいできました
(引用:フットボールチャンネル)
なんでみんなリフティングを練習するの?どうやったらうまくなれるの?
その疑問を解決するために本題にいきましょう!
リフティングの目的と効果
まずはリフティングがサッカーの試合にどうように役立つのかを解説します
大前提として知っておいてほしいのが「リフティングは回数ではない」ということ
「1000回できる!すごいでしょ!」よりも試合に使える技術を身につけることが重要です
ではどんな技術が身につくのかというと・・・
- 蹴る位置とボールの動き方の感覚がつかめる
- 色々な場所でボールをコントロールできるようになる
- ボールの中心を蹴れるようになる
- 身体の動かし方が分かる
- バランス感覚が身につく
1つずつ解説します
蹴る位置とボールの動き方の感覚がつかめる
リフティングは連続してボールを触るので、「足のどこで蹴ればどのようにボールが飛ぶのか」が感覚として分かるようになってきます
この感覚が身につくと試合中にキックするときに自然と状況に応じた蹴り方ができるようになるんです
試合中は「あそこにパスを出したいな。じゃあこういう蹴り方で、、、足をこうして、、、」なんて考えてると相手が寄ってきてボールを取られていしまいます
なのでボールと足の「感覚」をリフティングで身につけて、試合中に自然に使えるようにしておくことが大切です
色々な場所でボールをコントロールできるようになる
リフティングはインステップやインサイドなど色々な場所でボールを触る練習になります
インステップ・インサイドとは
足だけでなく胸や肩、頭も使えるのがリフティングの魅力
足でしかプレーできない選手よりも浮いてるボールを頭や肩でもパスできる選手の方がプレーの選択肢が増えて状況に応じたプレーが出来るので活躍しやすくなります
リフティングで慣れることによって普段ボールを触らない場所の苦手意識をなくせるのもリフティングの良いポイント!
ボールの中心を蹴れるようになる
リフティングで回数を重ねるにはボールを真上に上げて自分の動ける範囲にコントロールする必要があります
このときに大切なのがボールの中心を蹴ること
リフティングは中心を蹴れないと横や前に飛んでしまうので、回数を重ねようとすると中心を蹴る技術が自然と身につきます
その技術が身につくとシュートやパスにも応用できてキック精度が良くなりますよ
特にまだ筋力の少ない小学生はボールの中心を蹴れないと遠くに飛ばないので、中心を蹴る技術が重要です
バランス感覚が身につく
リフティングは片足でボールを蹴るときにもう片方の足と上半身でバランスをとる必要があります
片足と上半身を上手く動かしてバランスを取ることはサッカーの基本中の基本
シュートやパス、すべてのプレーで重要になるポイントです
ゴールデンエイジと呼ばれる小学生のうちにボールを扱いながらのバランス感覚を身につけておくことで今後のサッカー人生に役に立ちます
ゴールデンエイジとは
子供の運動神経が急激に成長する時期のこと(小学生年代)
子どもは見よう見まねでも身体で覚えてすぐに上達する
例)昭和の人はみんな野球ができた
→「ゴールデンエイジの期間に公園で野球をしていた」のも1つの理由
子どものリフティングを上達させるには?
リフティングの目的が分かったところで次はリフティングを上達させるには何が必要かを紹介します
毎日ボールに触る
リフティングはボールと身体との感覚が大切なので出来るだけ毎日やりましょう
週1×1時間よりも週6×10分
例えば今日上手くできたとして今日の足にボールが当たった感覚を1週間後に覚えてると思いますか?
おそらく覚えてないです。絶対と言い切ってもいいくらい。
上手くいった感覚を忘れないうちに「まぐれ」でなく自分の技術にするには毎日続けることが大切です
色々な場所でボールを触る
回数を重ねようとすると自分の得意な場所でしかボールを蹴らなくなります

お子さんがずっと同じ場所で触ってたら「別の場所で触ってごらん」と一言アドバイスしてみましょう
ビデオを撮って子どもに見せる
スマホを持ってる方が多いと思うのでリフティングしてる様子を動画にとって本人に見せてあげましょう
自分がプレーしてる姿を客観的に見ると意識して修正しやすくなります
「姿勢はどう?これだとなんかカッコ悪くない?」という風に「ここがダメ!こうしろ!」と言い切らずに本人に気付かせることも大切
リフティングに限らずビデオを本人に見せると上達に繋がりますよ
リフティングのコツ
続いてはリフティングのコツを紹介します
お子さんが上手くいってないときはこのポイントを意識してアドバイスしてあげましょう
- ボールをよく見る
- 姿勢を意識する
- ボールを高く上げすぎない
- ボールを蹴る位置を意識する
ボールをよく見る
リフティングをするときはボールをよく見るようにしましょう
ボールがどのように動いているかを意識することで中心を蹴る技術も身につきますよ
例えばボールの中心を蹴れてないとボールが回転しますが、中心を蹴れるとあまり回転せずに真上に飛びます
ボールの動きを見て蹴り方を調整して、試合中も自然にその蹴り方ができるようにしましょう!
姿勢を意識する
リフティングはボールに集中しすぎると前かがみで猫背になってしまいます
しかし、サッカー中に猫背で姿勢が悪いと上手く力が入らず、いいプレーができません
変な姿勢の癖をつけないためにも姿勢に注目してアドバイスしてあげましょう!
どんな姿勢が良いの?
日本代表のリフティングを見てください
ボールを見るために首は曲がってるものの背筋は伸びてますよね
後ろに反ることもなく真っすぐ立って、蹴る時に少しだけ前かがみになるイメージです
ボールを高く上げすぎない
ボールを高く上げるとコントロールが難しいので触る位置から1m以内におさめるようにしましょう
頭や肩で触るために高く上げるのはOK
また、上達したらあえて高く上げて難易度をあげるのもOKです
ボールを蹴る位置を意識する
足のどの場所でボールを蹴ったかを常に意識しましょう
子どもだけで意識させるのは難しいので、たまに「いまどこで触った?」と聞いてみるといいですよ!
上手くいったとき→「そうだね!そこで蹴ると上手くいって覚えておいて!もう一回やってみよう!」
失敗したとき→「そこで触ると失敗しちゃうんだね。じゃあどこで触ればいいのか蹴りながら探してごらん」
何も意識せずに回数だけ数えてると時間がもったいないですよ!
部位ごとのコツ
蹴る場所ごとのコツを紹介します
おさらい
インステップ(足の甲)
ももから動かして膝を伸ばしたままにすると上手くいきません
ももだけでなく膝から下も動かして、膝下を曲げてから伸ばして蹴るようにしましょう
また、つま先を上に上げてしまうとボールが甲に上手く当たりません
足の先まで一直線に伸ばして甲に上手く当たるようにしましょう
インサイド
インサイドはひざを曲げて身体の中心でボールを蹴りましょう
このときに左右どちらかに寄ってると上手くコントロールできません
また、ボールが当たる面(土踏まずの辺り)を真上に向けましょう
真上に向いてないとボールが上に飛びません
アウトサイド
アウトサイドは身体の斜め後ろで蹴る人も多いですが、身体をひねりながら膝を少し前に出して身体の横で蹴る方が簡単です
このときもボールが当たる面を真上に向けましょう
もも
ももで連続してリフティングするのはあまり練習になりません
そのためインステップやインサイドでリフティングをしながらたまにももを挟みましょう
ももで蹴るというよりは優しく受け止めて足元に落とすイメージ
上手く足元に落とせるようになれば試合中のトラップも上手くコントロールできるはずです
1人でも親子でも出来る6つのリフティング練習法
最後にリフティングの練習方法を紹介します
難易度順になってるのでお子さんのレベルに合わせてメニューを教えてあげてくださいね
- その①:ワンバウンド
- その②:1回触ってキャッチ
- その③:エリアを作ってその中で
- その④:世界一周
- その⑤:首を振りながら
- その⑥歩きながら
その①:ワンバウンド
最初はバウンドなしでやるのは難しいので、ワンバウンドさせて1回蹴る、またバウンドさせて・・・という風に練習しましょう
回数よりも確実に真上に上げれるようになることが重要です
できるようになってきたら2回触ってバウンド、また2回触ってバウンド・・・と回数を増やしていきましょう
その②:1回蹴ってキャッチ
- 手でボールを持ってスタート
- 左足で1回蹴ったらキャッチ
- 右→左で2回蹴ってキャッチ
- 左→右→左で3回蹴ってキャッチ
- 左右交互に4回・5回・6回・・・と繰り返す
- 落としたら1回から再スタート
少ない回数で1回1回集中して当てる練習
手からスタートして正確に蹴ることで中心を蹴る感覚がつかみやすくなります
リフティングが苦手な子は[2]を繰り返して慣れてきたら2回、3回と増やしていけばOK!
その③:エリアを作ってその中で
お子さんの周りに半径1~1.5mほどの円を作ってそこから出ないようにリフティングしてもらいましょう
移動しないようにすることで真上に上げる意識が高まり、ボールの中心を狙えるようになります
最初は円を大きくしてもOK!
その④:世界一周
その③のリフティングが続くようになったら身体の部位を一周する「世界一周」にチャレンジしてみましょう

- 右足インステップ
- 左足インステップ
- 右足インサイド
- 左足インサイド
- 右足アウトサイド
- 左足アウトサイド
- 右足もも
- 左足もも
- 右肩
- 左肩
- 頭
- 足でトラップ
全部1タッチでやるのはかなり難しいので、リフティングしてタイミングを取りながらこの順番に触れたらクリアでOK!
その⑤:首を振りながら
サッカーの試合中はボールだけでなく周りも見ないといけないのでリフティングしながら首を振って周りを見てみましょう
首を振りながら見えたものを口に出すようにすると脳も働いて良い練習になりますよ!
例)「鳩が2匹!」「木が4本!」など
その⑥:歩きながら
リフティングしながら移動してみましょう
グラウンドの端から端まで移動出来たらクリアなどゴールを決めてあげると子供のやる気も上がりますよ
狭くて距離が取れないときはこんな練習もアリ!
- 色違いのマーカー4つで四角形を作る
- 子どもはその中でリフティング
- あなたが色を指定したら、子供はそのマーカーを回って中央に戻る
- 違う色を指定
首を振る練習にもなるのでおすすめですよ!
マーカーがなかったらペットボトルなどなんでもOK!
(「コカ・コーラ!」「いろはす!」のように指定)
家の中で練習するには?
リフティングボールを使えば家の中でも練習ができますよ
雨の日は家の中で練習してライバルに差をつけましょう!
詳しくは当ブログの「リフティングボール練習法」をご覧ください!
リフティングのコツをアドバイスしてあげよう!
お子さんにアドバイスするためのリフティングのコツや練習方法を紹介しました
リフティングは練習すればするほど結果が出るので子供のやる気もキープしやすいです
回数が全てではないですが、「100回出来たら焼肉!」なんてご褒美を作ってあげると良いですよ
最後までお読みいただきありがとうございました!